Amazonプライムデーで4Kモニターを買った勢いで、ポチってしまったHHKB(Happy Hacking Keyboard Professional BT)。ブラインドタッチもできなければ、外付けキーボードすら買ったことのない僕が一週間ほど使用した感想など。(キーピッチとかその辺よく知りませんので触れていません)
正直に言って、キーボードの大切さを痛感しております。椅子に10万円以上かける人の気持ちが分からず、生まれて初めてアーロンチェアに座って衝撃を受けた時のように。
HHKB、それはアーロンチェアの衝撃に似ている
その昔、椅子に大枚をはたく友人がおりまして、彼を小馬鹿にしていました。「椅子に10万以上も払うなら、そのPCのスペック上げろよ」などと。
ある日彼は「一日何時間座ってる?3時間以上なら一考の価値あるよ」と言いました。あまり座っている時間など考えたこともなかったので、計算してみたら一日6時間以上は座っていました。
その年の誕生日、友人は僕にお古のアーロンチェアをプレゼントしてくれました。
古びたメッシュバックの椅子を見て、ありがたい反面、えらくデカくてクソ重い椅子が届いてしまったな、などと思ったのもつかの間、いざ座ってみて衝撃を受けました。
それは座っている時間に比例して、日に日に、まざまざと、椅子の大切さを思い知らされることになります。友人の言った「3時間以上なら一考の価値あるよ」という言葉とともに。
そして今、HHKBを一週間使って、また似たような衝撃をゆるやかに受けております。
キーボードに3万出すくらいならニンテンドーswitch買いたいと思った自分を恥じております。
名機と呼ばれるには訳がある
キーボードを週何日くらい叩いてる?と聞かれた訳ではありませんが、キーボードに3万出すくらいなら…と誰かに言われたらそう聞きたい。
そして、「一考の価値あるよ」と。
意識もしないほど、当たり前に操作しているキーボードが、椅子と同じくらい重要だなんて思いもしませんでした。
しかし、それに気づかせてくれるだけのキーボードだと言えます。
ずっしりとした重さ。漆黒の佇まい。
もう開封したときから異彩を放ちまくっており、キーボードというものの厳粛さを軽く見ていた僕に、そのオーラでちゃんと使えよと伝わってくるようです。
いざ叩いてみると、スコスコスコと慣れない感触。ああ、先人の言っていた打鍵感とはこのことか、という実感が指の感触から浸みわたってきます。
しかし、これがしばらく慣れない。あまりに今までのキーボードと感触が違いすぎて、慣れるまで2日ほどかかりました。今では病みつきですが。
あと、Macからはその特殊なキーボード配列に「んー」とキーボードを見つめることもしばしば。これが2〜3日経つと慣れてきます。
そして、キーを押した時のカシャカシャという音と、スコっと言う「押した感」。これが耳からと指からと絶妙なバランスでなんというか「しっくりきて」心地よくなっています。疲労感のなさも特筆すべき点です。
それらは再びいつものMacBook Proのキーボードを押した時に、HHKBの良さを思い知ります。
これはMacBook Proのキーボードが打ちにくいとい意味ではありません。
毎回押すボタンはやはり面倒だ
叩き出すとこの上ない極上感で幸せをくれるHHKBですが、それを得る前に毎回儀式が必要です。
上のボタンを2秒。毎回押します。青く光るまで。
しかもその青く光るボタン、押してる指に隠れて見えねー!という欠点すら補って余りある感触は本当にやみつきになります。
ろくにブラインドタッチもできない僕がそうなのですから、できる人はもっとそう感じるのでしょう。
足の角度は3段階
足の角度は3段階に調整できますが、素人の僕はそのままで良い感じです。
▲そもそもノーマルの状態でかなりいい感じに傾斜がついています。
ディップスイッチでいろいろできます
▲僕はMacなので一番左をONにしているだけですが。
本当に買ってよかった
マイデスクでも、いまでは筆頭たる存在感を放っております。
結論
ブラインドタッチができなくても、HHKBで幸せになれる。
ただし毎回2秒の儀式が必要(BTの場合)
※青ランプが指で見える押し方を工夫しましょう。
いつかきっと使い込んで、刻印なしのキーに替えるのが夢になりました。