たかがブロアー、されどブロアー。実際カメラ好きなら一度は考える(かも知れない)、「最強のブロアーはどれだ?」
何を持って最強というのか、空気の強さ?空気の量?いえいえ、誤解を恐れず言えばどのブロアーもホコリ程度吹き飛ばしてくれますし、正直大差ないと思います。
今回言う最強とは、「物としての魅力があるか?」どうか。こうなるとなかなか逸品と呼べるものは少ないです。ブロアーなんてどれでもいいじゃん、と言ってはいけません。せっかくカメラを愛し、道具を愛すなら、愛せるブロアーが欲しくなるというものです。
BERGEON SWISS(ベルジョンスイス)のNo.4657
誰が言ったかブロアー界のフェラーリ「ベルジョン」。この10年間で買ったブロアーは数知れずですが、ベルジョンのブロアーだけは別格。他のブロアー無くしてもどうってことないですが、こいつ失くしたらショック。
5733のほうがカメラ界隈では有名ですが、今回4657を購入してみました。
精密機械の聖地スイスの時計メーカーのブロアー
時計といえばスイスです。そのスイスの時計技師が精密機械の極み、機械式時計の作業時に使用しているブロアーがベルジョンなのです。ベルジョンはスイスの時計工具メーカーです。
どうですか、こういう背景(うんちく)が入ると、たちまち使ってみたくなってしまうものです。僕もそうですが。
普通のブロアーと何が違うのか?
正直、出てくる空気に差はないです。強さとかも普通です。もちろんホコリは吹き飛ばせます。時計技師ご用達だけあって空気が繊細、という意見もありますがよく分かりません。でもいいんです。
一般ブロアーと一体何が違うのか。一番違うのが感触ですね。触った感触、空気出すときが硬め。厚みのあるゴム製なので押し込む時に他のブロアーより力を入れる必要があります。
しっかりと頑丈な造りなので、長年使っても劣化しません。5733は10年以上使ってますが全くヘタれません。
手触り以外にはやっぱりこのオレンジ。ゴムの厚みと相まって、ベルジョンカラーとも言える独特の色合いが、所有欲を満たしてくれます。
4657と5733はどっちがいい?
左4657、右5733
どっちもいいんですが、主に外に持っていくなら小ぶりで安定感のある5733がおすすめです。部屋においておきたいなら4657。悩んだら、どっちも買うべきです。
所有欲を満たしてくれるブロアーはこれだ
持つ喜びを感じるか、これは物が持つ力を表すバロメーターだと思っていますが、BERGEONのブロワーにはその力が間違いなくあります。その他のブロアーにはない持つ喜びを感じさせてくれます。
たかがブロアー、されどブロアー、です。
ブロアーにもこだわりたくなりますね!