デジカメ持ちのiOSユーザーは絶対に全員買うべき。これはSDカードとセットであるべき。充電ケーブルに次ぐ必需品。
それほど強烈に便利、というより「撮影画像を取り込む」というデジカメユーザーなら絶対不可欠なワークフローの、標準となるべきアイテムが「Apple Lightning-SDカードカメラリーダー」だと最近気づきました。
泣けるほど使いにくいカメラメーカーアプリに混乱極まる
▲各社のワイヤレス転送アプリの数々
現在では、カメラメーカー各社は専用アプリを用意し、ワイヤレス通信での画像送信は当たり前となっています。ただしこれがだいたいにおいて、UIや操作性はお世辞にも良いとは言えず、しかもそれぞれが転送する画像を一枚ずつ選択し(なかにはカメラ側から選ぶ必要すらある)たり、画像サイズが勝手に(余計なお世話)小さくされたり、アプリ内キャッシュを使いまくられたり、どこまで取り込んだのか分からなかったりと、それはもうカオスです。
僕もSONY、リコー、キヤノン、などなど各社のデジカメを使っているので、今までそれぞれのアプリを鬼のような敷居の高さの設定をし、毎回毎回それぞれのカメラの手順でiPhoneやiPadに転送しておりました。
だいたい5度手間以上かかってた「画像を送る」という作業
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カメラ側でワイヤレス通信オン↓
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iOS側でWi-Fiをカメラに接続↓
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送信画像の選択(カメラ側or iOS)↓
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データ送信(だいたい超遅い)↓
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カメラ側のワイヤレス通信オフ↓
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アプリ内からカメラロールへ保存(自動保存されないやつもあるので)
これが毎回の作業ですよ。冷静に考えて写真撮るより面倒です。凄まじい時間の無駄です。
しかも「その後がさらにカオス」でどうしようもなくて泣ける
取り込んだ後がまた苦難の始まりです。混沌としまくります。SONYやフジなどはだいたい親切に画像を縮小してくれます。これは設定で元サイズにできますが、そうすると永遠に取り込みが終わらない遅さなので、結果として縮小サイズのまま送信することになります。
▲重複しまくった写真アルバム
iOSとMacのiCloudのシームレスな同期機能のおかげで、iOSで写真を取り込んだあとはMacにも自動的に同期されるわけですが、この後、元画像も母艦であるMacに取り込む必要があるわけで、意図せず複数の写真が混在することになります。
さらにメーカーによっては、「どこまで取り込んだのか分からない」仕様のものもあり、めんどくさいので取り込み済みの画像をさらに重複して取り込みます。仕方なく。
こうして、何がなんだか分からない、混沌たる画像環境ができあがる諸悪の根源が「ワイヤレス通信による画像転送」だったのだと、今回気づきました。
すべての混乱を解決するApple Lightning-SDカードカメラリーダー
特に真新しいアイテムではありませんが、「純正である鉄板さ」は何者にも変えられません。これはAppleの仕様上の摂理として普遍の価値であります。
画像をデジカメから取り込む、このシンプルであるべき工程を、「iPhoneを充電する」くらいシンプルにしてくれます。
設定いらず。挿す→選ぶ→読み込む だけ
SDカードを挿入しiOSデバイスに繋げば「標準の写真アプリ」が自動的に起動して、上記画面になります。当然面倒極まりないプロファイル設定などは一切不要です。
まさに充電すると同じくらい簡単にできます。
当たり前のことですが、これができるのは純正のみです。他のアプリを探して起動することも、Wi-Fiを探して選択することもしなくていいのです。
読み込んだ写真は削除してくれる
読み込み速度は、さすがに直挿しライトニングケーブルですのであっという間です。まさにストレスフリーです。
Wi-Fiでじわじわ進むプログレスバーをイライラして見つめる必要もありません。無駄にペラペラと写真がはためくアニメーションを見せられる事もありません。
そして、感動的なのは「読み込み済み画像を削除」してくれるこのダイアログ。もちろん残すこともできますが、残すとまたカオスになるので、僕はここで削除を選択します。SDカード内の元画像が削除されるので、絶対に重複しません。
iPhoneもiPadも使える もちろんRAW形式も
もちろん、iPadだけではなくiPhoneでも使えます。
JPGはもちろん、RAW形式でも読み込み可能です。これで写真アプリに読み込んでしまえば、あとは好みのアプリで料理できます。
デジカメ持ちのiOSユーザーは絶対に買うべきです!写真を撮ることに専念できるようになりますよ。面倒な作業や設定は消えて、すぐに共有できるので家族やペットの写真も絶対増えます。
同様の機能をうたう安価なサードパーティ製もありますが、これだけは純正が良いと思います。値段もそこそこしますが、デジカメ画像を取り込むという点においては、Androidとは違い様々な仕様上の制約があり、外部メディアも挿せないiOSではこれ以上の選択肢はありません。
一度使えば、デジカメの出番がきっと増えます。