スマホで書類を台形補正し、PDFや画像として取り込めるスキャナーアプリはとても便利でよく利用しています。スキャンする時に最も厄介なのは、雑誌やカラー書類など反射する紙のスキャンです。
有名アプリ(Adobe Scan、iScanner、Camscannerなど)はモノクロ書類は、難なくきれいにスキャンできますが、カラー特に光源下の反射環境では差が出るようです。一番光源下できれいにスキャンできるのはどれなのか。雑誌の表紙をスキャン比較してみました。
4スキャンアプリを比較する
▲今回スキャンするには上のカラー雑誌の表紙です。真上に蛍光灯があります。光沢のある紙なので盛大に反射しています。さらには文字の上に撮影者の影が写っています。かなりの悪条件です。普通に考えて無理そうですが。
今回それぞれに補正などは行わず、デフォルトの設定で取り込んでいます。
今回使用したiPhoneアプリは以下の4本です。
Adobe Scan
▲Adobe Scanでのスキャン画像。やはり高性能です。影の部分のテキストも見やすく補正されています。テキストベースの書類はお手のものの秀逸アプリですが反射光には無力のようです。
iScanner
▲iScannerも老舗のスキャンアプリです。反射範囲が大きくなったような気がしますが、補正により黒は絞まった感じです。影部分のテキストは一部読めません。反射には無力です。
Camscanner
▲個人的に一番画質が良いと長年使用しているのがCamscannerです。若干反射も補正されたようです。それでもこれだけ盛大な反射光はお手上げですね。影の部分の文字もつぶれて読めなくなってしまいました。
Googleフォトスキャン
▲そしてGoogleフォトスキャンです。見事に反射を除去しています。これにはびっくりです。少し撮影時にブラしてしまったようです、文字がぶれているのはアプリのせいではなく撮影者の手ブレです。
1枚撮り画像を補正する他のアプリに対し、Googleフォトスキャンは5枚撮りを合成するので可能となる結果です。
▲Googleフォトスキャンの取り込み画面。1枚撮ったあと4辺に白丸が出るのでスマホを動かし白丸に合わせます。4回繰り返すと自動で合成します。
4辺の白丸にスマホを動かす時にゆっくりやると綺麗にスキャンしやすいようです。
元々はGoogleの無料フォトストレージサービス、Googleフォトにフィルム時代のプリント写真をスキャンし取り込むためのアプリですが、スキャナーとしても群を抜いて優秀です。もちろんPDFに書き出す機能などはありませんが、旅のパンフレットやお店のチラシなどパパっと綺麗に取り込むには最高の性能です。無料なのでぜひお試しください。Googleすごい。