「なんでこんなボロい時計買ったの?」と嫁にののしられても、男は年季の入った貫禄のある機械が大好きなのです。
Apple Watchも大好きで、Apple Watch Series2 ゴールドアルミニウムと使っているバンド4本の使用感 という記事も先日書きましたが、やはりアナログの良さは永遠に不滅です。
今回は、イタリアの工房が手作業で手の込んだ超リアルなエイジング加工を施した腕時計「アウトオブオーダー」のクロノグラフをご紹介します。
OUT OF ORDER=直訳すると「故障中」
まさに壊れる寸前まで、タフに酷使したようなエイジング加工で、そのこだわりは側面のサビ加工、ベルトのヴィンテージ加工に至るまで妥協ない仕上げです。
OUT OF ORDERとは
イタリア・ヴェネツィア郊外で2013年にスタート。デザイナーは有名ブランドの時計を数多く手掛けています。
熟練のヴィンテージ職人の手によって「エイジング・ウォッチ」というカテゴリーを確立させつつある新進気鋭の時計ブランドです。
安っぽい模倣品ではない貫禄
ダイバーズにしても、クロノグラフにしても世界最高峰は間違いなくロレックスです。
そしてその長い歴史を持つデザインは、世界標準といって過言ではない普遍的なものになり、似たデザインのものが世にあふれています。OUT OF ORDERもオールドロレックスを踏襲したデザインではありますが、独特の雰囲気と世界観を感じさせる、ただの模倣品ではない迫力があります。
OUT OF ORDERクロノグラフ
Out Of Order CRONOGRAFO 42mm
僕が使っているのはこれです。
ブラック文字盤と白文字盤がありますが、あまりに白文字盤の劣化したクリームがかった色と質感が良すぎて、迷わず白文字盤を選びました。
ダイヤル回りは、様々な風合いのサビが再現されています。赤錆、青錆ほんとにリアルなエイジング加工です。
反対側。Made in Italyと打刻されたうえには赤錆。なんとも言えません。
バックル部分も抜かりなくサビ加工。ベルトも最初からエイジング加工されていましたが一年ほど使っているので、リアルエイジングも付加されていい感じになってきました。
ベルトの革はベジタブルタンニンなめしのイタリアンレザーの手編み。厚みもかなりあります。そして留め具はDバックル。
文字盤とベゼル。見とれてしまうほどかっこいい。文字盤は黄ばみ加工のほか、ガラスには曇り加工までしてあります。
かのデイトナ、ポールニューマンを彷彿とさせるデザイン。ケースは42mm。
ベゼルダイヤルのかすれ具合もひとつずつ職人の手作業なので、2つと同じキズはありません。
日常使用にちょうどいいスペック
クロノグラフは稼働します。文字盤の中の3つのメーターは24時間計、秒針、60分計となっています。
ねじ込み式ロックリューズ、10気圧防水、信頼の日本製クォーツムーブメントを採用。
ベルトのバックルはDバックルを採用。 MADE IN ITALY
クロノグラフも稼働し、自動巻きではない日本製のクォーツ。
防水も10気圧で日常使用には、ストレスフリーです。
高価な自動巻きが良いに決まっていますが、こちらの良いところは雑に扱える点、そしてどれだけ放置しても「動いている」ところです。
そして今度は鮮やかなカラーにヴィンテージ感が斬新な新モデルが発売されてとても気になっています。